信頼を前提とするはずの教育現場で進む「匿名化」その1

07年9月12日付朝日新聞では、“匿名の時代(個人情報保護の現場で)”のコラムで、教師や親たちの戸惑いの声をレポートしている。

九州のある県立高校、昨年9月の台風上陸で早朝に休校が決まったが、多くの生徒が登校。職員室には保護者からの電話が殺到したという。実は、二年前の個人情報保護法施工を機にクラスごとの連絡網を廃止していたためだ。結局、「不便すぎる」とこの後すぐ連絡網を復活させた。

この高校に勤務する50代の教諭は「そもそもどこまで議論して廃止を決めたのか疑問だ。世の中の流れに過剰反応しただけでは‥」といぶかっている。

連絡網や名簿は、掲載を拒否した人を削除すれば、作成・配布に問題はない。個人情報保護法では、配布することなどをホームページなどで告知すれば、本人同意に代わる措置とすることも可能だ。

文部科学省もこうした事態を「過剰反応」と認識、法の正しい理解と解釈を周知しようと、昨年2月、わかりやすく改訂した解説書を全国の教育関係機関に通知した。

投稿者 文洋株式会社 : 2007年9月12日 15:36